シミとは紫外線や加齢によって肌に現れる褐色の色素斑
境界がはっきりとした「老人性色素斑」や、頬の両側にボヤッとしたくすみジミが広がる「肝斑」など、さまざまな種類があり、年齢とともに色濃くなります。
近年ではシミ取りレーザーや外用薬など、治療の選択の幅が広がりました。しかしシミの種類によってはダウンタイムや高額な費用がネックとなり、治療に二の足を踏む方も多いのではないでしょうか。
シミの存在は実年齢プラス13歳⁉
ある製薬メーカーがおこなった調査によると「シミがあると実年齢より13歳ほど年上に見える」という衝撃的な結果報告が挙げられています。シワよりシミの方が老けて見えるとの意見も多く、非常に悩ましい肌トラブルといえるでしょう。
シミは表皮の中で作られる
表皮とは皮膚の一番外側にある平均2ミリほどの薄い膜のことです。表皮は外側から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」と呼ばれる4つの層で構成されています。基底層にはメラノサイト(色素細胞)があり、紫外線などの刺激を受けるとシミのもととなるメラニンを生成します。
メラニンの役割は紫外線ブロック
シミの元凶ともいわれるメラニン。しかしメラニンは紫外線から細胞核を守り、がん化を防ぐ役割を担います。黒い日傘が日焼けを防ぐのと同じ理屈、と考えるとわかりやすいかもしれません。
蓄積されたメラニンは新しい細胞の誕生とともに角層へと押し上げられ、垢となって排出されます。これらの細胞代謝をターンオーバーと呼び、健康的な皮膚であればシミとして沈着することは少ないといえるでしょう。
乾燥&加齢でシミが増殖!
表皮の最外層にある角質層は肌の水分を保つだけでなく、紫外線や大気汚染などの外的刺激から肌を守る"バリア機能"として存在します。 ターンオーバーが正常であれば天然保湿因子(NMF)や、細胞間脂質などにより角質層内の水分が保たれ、バリア機能が働きます。紫外線によるメラニン発生を防ぎ、シミのできにくい肌を維持することができるでしょう。
また、近年の研究により加齢とともに表皮層と真皮層を隔てる基底膜が弱まることが報告されました。これによりメラニンは表皮層だけでなく、代謝に4〜5年を要する真皮層にも蓄積され、改善のむずかしいシミとして沈着します。
シミ改善がむずかしい理由はメラニン経路にあり
トレチノインやハイドロキノンなど、いわゆる”美白剤”の種類はさまざまです。美容クリニックなどで、高濃度の美白剤によるシミ治療を受けている方もいらっしゃるのではないでしょうか。一方、長期間シミ治療を受けたにも関わらず「シミが消えなかった」という声も少なくありません。
メラノサイトで生成されたメラニンはメラノソームと呼ばれる袋に貯蔵され、複雑かつ複数の経路をたどり皮膚細胞へと運搬されます。シミを防ぐためには1つでも多くの運搬経路を阻止することが重要です。現在の美白剤では、すべての運搬経路を阻止することはできません。近年ではメラニン運搬経路に注目するメーカーも多く、新しい美白剤の研究が進められています。
うるおいバリアでシミの原因をブロック!
シミは老け見えの代表ともいえる肌トラブル
優れたレーザー治療や美白剤がある一方、一度できてしまったシミを治療するためには、時間と高額な費用がかかるケースも少なくありません。紫外線に負けない肌を保つためには、日々のスキンケアが何より重要といえるでしょう。
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株式会社MEDITOWA 美容医療ライター 城戸香